日本でフードバンク活動を始めたのは、2000年にセカンドハーベスト・ジャパンを創設したアメリカ人のチャールズ マクジルトン氏。欧米に較べて、成長は緩やかで、2002年からのコロナ禍で急成長したが、直近の推定では年間1.6万トン程度の配布実績である。フードバンクの数は約300と推定されるが、規模の小さいところが多い。
欧米諸国のフードバンクとの違いは、このように推察される。
1. 欧米に較べて、社会の上下間の格差が小さく、困窮者が大勢住んでいるような地区いわゆるスラムがない。本当に支援を必要とする人達を対象として捉えるのが困難。
2. 国外から多数の難民など支援の緊急性を必要とするケースが極めて少ない。
3. 生活保護制度、障がい者に対する医療、年金制度が整っており、その対象者にはフードバンクによる支援は必要とされていない。
4. 欧米では、歴史的にキリスト教文化に根差す困窮者への食品を始めとする寄附文化が根付いていて、組織の運営資金を賄う体制ができているが、日本には無く、運営が安定せず、規模も大きくできない。
5. 日本では、民間からの寄付に頼れないので、行政や企業からの助成金を頼ってきたが、安定した運営ができない。
6. 食品メーカーは、余剰食品を無償提供した時に発生しかねない事故に対する懸念を払しょくできていない。
7. 常温食品の余剰食品の提供は進んできたが、冷凍、冷蔵食品、惣菜類、青果物等配布に手間取り、コストもかかる余剰食品の配布はほぼ手つかずの状態。
